ビジネスに活かす『孫子』で楽な生き方を学ぶ その①

孫子

男たるもの「孫子」くらい読んどかねばと思いつつも、この本は僕にとって読み始めると5分で眠くなるほど難解な書物。

誰か読み砕いて僕に教えてくれーと思っていたら良い本を見つけました。

それが元東レの佐々木常夫さんが書いた『ビジネスに活かす『孫子』です。

孫子はそもそも戦いのための書物ですが、戦いとビジネスは戦略や組織論の部分で通ずるものが多い、
というかほとんど同じ文脈で解を導くことができるほど似たものだと思っています。

また、人としての道理を説いてくれている部分もあり子供の教育にも活かせるところがたくさんあります。

『孫子』を一度で読んでおく、もしくはその考え方を少しでも学んでおくことで人生を楽に過ごせるのかなーと思います。

ということで、この本の中で僕の印象に残った部分を書き残しておきたいと思います。

各章の引用と、個人的感想まとめ

<序章>古いテキストからの再発見!

百戦して百勝するのが最善の戦いかたなのではない。一度も交戦することなく相手を降参させることこそ最上の戦略である。

はい、いきなり真理ですね。まずはこのことを頭に叩き込みましょう。

「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道」である(戦争は国家の大事であり、国民の生死、国の存亡がかかった深刻な事態」である)から、負けたときはもちろん、たとえ勝ったとしても国と国民にはなはだしい消耗と疲弊を招くことになる。だから、まずもって戦わないための手段に力を尽くすべきで、戦争とは、その回避の方策がすべて尽きたのちに、万やむをえず選ぶ最後の手段でなくてはいけない。

また、そのために

固定的な原則にこだわるのではなく、事にあたっては相手の出方や状況の変化に応じて、自在、柔軟にやり方を変えていかなくてはならない。そのためには「逃げるが勝ち」もあるし、「朝令暮改」も辞さない。必要とあらば、当面のライバルとも手を結ぶし、「呉越同舟」もいとわない。

朝令暮改など、部下としては最も不満になる事だと思うけど、嫌われてでも断行する勇気は必要なのでしょうね。

そして戦わずして勝つためには、現状の把握というものも非常に重要です。

佐々木さんは仕事を成功するさせるためには「事実を正しくつかむ」ことが大前提となると言っています。

実際に仕事に着手する前にユーザーニーズや市場環境、ほかのプレイヤーの動き、味方の戦力などなど色々把握するものはありますが、そういった周囲の現実を正しく把握することが大切であり、それを知ったうえで正攻法と奇策、拙速と巧遅などを使い分けることが次のステージとなるわけです。

<第1章>正攻法と奇策

ここで少し組織について語られています。

組織全体の意思を統一し、メンバーのモチベーションを保つには会社の理念と、リーダーの言葉が大切と書かれていましたが、どこか抽象的な話とも捉えられそうな言い回しに聞こえる人もいるかもしれませんが僕は本当にその通りだと思います。

ベンチャーでも大企業でも、社是、理念、行動指針、ビジョン、いろんな言葉で表されますがこういうのは組織を作るにはとても大切です。

正攻法の第一手は、明確なビジョンを掲げることからはじまるということですね。

それができて初めて奇策、地味な勝利を得よ、という話に繋がります。

どんな立派なビジョンがあっても少ない兵で大軍に勝てるかというとそうではないからですね。
(ただし、シツコイようですが任務遂行のためには圧倒的ビジョンが必要なわけです)

ここで一つ引用、

兵を用いるときの原則は、自軍の兵力が敵の十倍あれば敵を包囲する。五倍であれば正面から攻める。二倍であれば敵を分断する。互角であれば勇戦する。少なければ退却する。まったく劣勢であれば戦わない。

逃げるが勝ち、を常に念頭に置いておけということかと解釈しました。

ただ、弱者の戦い方はあるわけでそれがこちら、

こちらがもてる力をひとつに集中させ、相手の力が十に分散したなら、こちらは十の力で、相手の十分の一となった部分を集中的に攻めることができる

要は、ランチェスター戦略のようなものですね。

敵の力を十分の一にさせることも簡単ではありませんから、爪や牙を隠しつつ、強かに相手を観察する力も必要でしょう。

すべてが完璧に見えるような人は意外と脆く、地味な人が手強かったりするのはそのせいかもしれません。

次回は

思ったより長くなってしまいそうなので、今回はここまでにします。

次回はこの2章を読み解いていきたいと思います。

・<第2章> 水のように柔軟な「対応力」を磨く

・<第3章> 「戦わずして勝つ」ための知略を磨く

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